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最新メニューのご紹介や髪のお悩みのご相談などをコラム形式でお送りしています。

今さら聞けない”アレ”の話

ヘアカラーの弊害

“アレ”って?

そうです。アレルギーの話w

変なこと考えてませんでした?

 

さて、

ヘアサロンのメニューの中で、一番人気のメニューといえば…

そりゃぁもう、皆さんもお求めになる”ヘアカラー”です。

 

髪色を変えることでわりと簡単にイメージチェンジできますし、

白髪でお悩みの方は白髪染めが欠かせなかったりします。

 

また、今では市販のカラー剤もかなり充実していますので、

わりと抵抗感もなくご自分でホームカラーや白髪染めをお楽しみの方も多いと思います。

 

どなたにとってもお手軽で身近なヘアカラーですが、

実はサロンの立場からすると、需要の多いメニューであるがゆえに、

十分に注意をして行わなくていけない施術だったりします。

特にホームカラーに関してはオープン以来、

口を酸っぱくしてご使用を控えていただくようにお願いをしておりますが、

 

今回はナトゥレーザが “なぜホームカラーをおすすめしないのか”、を

改めてご説明させていただきたいと思います。

 

ダメダメ言っても、僕みたいに人の言うこと素直に聞けない方もいらっしゃるでしょうし、

「どうせ、自分のところにお金落として欲しいからでしょ!」

なんて、無粋な考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんのでねwww

 

ギャフン!と一度ご説明させていただいた方がいいのかな~と思うわけです。はい。

 

さて、

さぁここで、「ヘアカラー アレルギー」というワードで画像検索をしてみましょう~♪

・リンク→ [閲覧注意]「ヘアカラー アレルギー」の画像検索

 

ちょっと当ブログに貼るのは躊躇する、なかなかエグい画像がご覧いただけたかと思いますが、

わりとヘアカラーによるアレルギーのことをご存知ない方も多いようで、

場合によっては、現役の美容師さんでも知らずに施術を行っている方が少なくないようです。

 

かねてから問題になっているのは、

カラー剤に含まれている [PPDA(パラフェニレンジアミン)] という化学染料成分で、

ちょっと健康に気をつけている方なら耳にしたことがあると思いますが、

通称 [ジアミン] と呼ばれているものです。

 

簡単に言うとこの [ジアミン] の働きのお陰で、髪を染めることができるのですが、

現在日本で使用されているカラー剤には、ほぼこの [ジアミン] が含まれています。

当店でも使用しているカラー剤にも量の違いはあれ含まれています。

 

特に髪を濃い色に染める、ダークトーンにする白髪染めにはこの [ジアミン] の働きが不可欠ですので、

もともと黒髪の多い地域、日本を始めアジア各国では [ジアミン] を使用したカラー剤が現在でも普及しています。

 

一方、ヨーロッパなどでは早くも [ジアミン] はアレルギーを引き起こす有害な化学物質として

一般向けの使用が禁止され、多くの国で一部使用が禁止されていたりします。

ヨーロッパのドラッグストアでは日本の白髪染めなんか売っちゃダメ!ってことなんですね。

 

「ヘアカラー アレルギー」での画像検索をご覧いただいてお分かりのように、

この成分はアレルギーの素になる“アレルゲン物質”です。

 

花粉症やアレルギーでお悩みの方はご存知だと思いますが、

アレルゲンは体内に蓄積し、その人の許容量を越えた時に発症するというものです。

アレルギーのコップ理論

もともとの体質や生活環境など個人差はありますが、

今までなんでもなかったのに、ある時突然発症するのがアレルギーです。

 

ヘアカラーで頭皮がピリピリしたり、かゆくなった、沁みるなどの症状が出た場合には、

アレルギー物質以外の刺激物の原因も考えられますが、断定できないうちはすぐに使用を控えるべきで、

使用に際しては十分に注意して取り扱わなければならないシロモノなんです!

 

そんな”グレーなシロモノ”(うまいこと言った)が平然とスーパーやドラッグストアで売られている現状も…ですが、

私たちが暮らす経済最優先の世界では、残念ながらそんなもんだったりします。

 

トップ画の新聞の切り抜き記事のように、

実は2年に1度くらいでニュースで取り上げられますが、

相対的に被害を訴える人の数が少ないのと(年平均200件程度)、

“今のところ”このジアミンに変わる代替成分見つからないため、

メーカーや美容業界での改善は行われていません。

消費者自身でリスク管理をするように注意喚起だけされているのが現状です。

 

知ってました?こんな注意??自己責任で使こうといてやー!ってことですよ。

 

“ヘアカラーが流行し始めた頃からずっとカラーを続けてきた世代”→ 団塊の世代(現在の60~70代)と

“アレルギーに対しての免疫が弱い世代”→ 現在の私たち以降の世代によって

今後症状がさらに顕著化してくることが十分に予測できる。ということだそうです。

 

つまり、問題が発覚してくるのはまだまだこれから先の話!ってことなんです。

 

すでに団塊の世代の白髪染めの繰り返しによる”髪やせ”や”毛の細り”などは顕在化してきていますがね。

 

なかなか、香ばしいお話でしょ?

でもこれが現実。リアルなんですね。

 

そんなリアルを踏まえて…

ナトゥレーザではお客様の健康をお預かりする立場として、

ただチューブに入ったカラー剤をペタペタ塗りたくるだけではなく、

セルフカラーの弊害をお知らせするとともに、

アレルゲンになり得る刺激物の少ない薬剤の選定

カラーの頻度を減らすことのできるメニューのご提案

・もちろん、できるだけ地肌に薬剤が付かないようにする丁寧な施術

を実践しているわけなんです。

 

今の時代を生きる私たちは、

「いままで安全だって言ってたじゃない…」なんて後で文句を言っても、

“原発事故”でも分かったように、結局はウヤムヤにされちゃって”後の祭り”なんていうことが、

まだまだ起こり得るということを学ばなければいけない世代です。

 

これからも健康で幸せな生活を送るためには、

消費者である私たちが日頃から知識を身につけて、気をつけておくことが大事だと思うわけなんですよねー。はい。

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